紅姉さんの女王様

『紅姉さんの女王様』

クリスタルライトの光に照らし出された一角以外は薄暗く、
 部屋の全貌を知る事はできないが、光に群がる虫のように外周部に跪いた全裸の男達を数える限り、
 魔装機用の格納庫か何かなのだろうか、広大な空間であるのは間違いない。

 光の中心に照り出されているのは、半裸の美女。それもただの美女ではない。
 絶世がつく美貌だけではなく、この異常な空間で艶笑を浮かべる様は、
 人を超越したある種の魔王の如くが睥睨で、自然と男達を跪かせていた。

「さて少々、催してきたが……誰がいい?」

 股間を怒張させながら主人のご褒美を待つ男達を見回し、今宵最初の相手を見定める。
 彼女――テュー○ィ・ラスム・イ○ナートは、17番目の機体開発の慰安と称し、
 毎夜、このような背徳の宴を繰り広げていた。
 彼女の持つ絶対的なカリスマの前に、警備の兵士達、研究員を中心に、
 骨抜きにされた男達が快楽を求め、この美貌の練金学士を祭り上げていた。
 恋人や妻の存在といった理性は、超越した色香の前には何の役にも立たない。

「テュー○ィ殿」「テュー○ィ様」「て、テュー○ィ殿」

 選ばれたのは、どことなく彼女の双子の妹の想い人――
 そして彼女自身も求める青年に少しだけ背格好が似た若い男であった。

「ああっ……テュー○ィ! 光栄です!」

 恍惚とした表情で主を見上げる青年の肩をハイヒールで踏みつけ、
 惜しげもなく、その秘所――色素がまったく沈着していない処女地を広げる。
 下等な男達ではそこで交わる事は許されなかったが、それ以外の交わりは大抵が赦された。
 処女膜を覗かせる膣口の上、比べたら小さな小穴がひくつき、水条が噴き出す。
 やや肌寒い格納庫の温度に湯気を立ち昇らせながら、黄金水は男の口へと放物線を描いた。

「一滴も零さずに飲み乾せ。そうだな、それが終わったら綺麗に舐め取って貰おうか?」

 ピクピクと形の良い尻穴をひくつかせながら括約筋に力を込めると水条の勢いが増す。

「貴様達でもケツ拭き紙程度の仕事はできるだろう? フフフ」

 溜まりに溜まった膀胱の中身を吐き出す生理的な快感に、
 女王の吐息には甘いものが混じりだすが、それは前触れもなく突然、困惑へと変わった。

「いいぞ……うっ!? バ、バカな……早い……まだ、早いぞウェ……」

 彼女の紅い髪と瞳は蒼く変色して行き、やがて――

<蒼姉さんが目覚める>


VT様からのリクエスト絵。

2012/08/18
匿名の方にSSを作成していただきました〜^^



Photoshop 6.0.1J+Photoshop CS5 2012.07.21完成/2012.08.18SS追加

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